母に会いたかった少年と、不器用すぎる大人の夏|映画『菊次郎の夏』完全解説

今日の映画解説

夏休み。 友達はみんな家族と出かけてしまい、 少年・正男だけがひとり残されていた。 そんな彼が向かったのは、 まだ会ったことのない母親のもと。 しかし、正男と一緒に旅へ出ることになったのは、 頼れる大人とはほど遠い男、菊次郎だった。 口は悪く、計画性もなく、 お金もすぐになくなり、 旅は最初から予定通りには進まない。 それでも二人は、 夜道を歩き、ヒッチハイクをし、 知らない大人たちと出会いながら、 少しずつ母のいる場所へ近づいていく。 やがて正男は、 ずっと会いたかった母の姿を見つける。 けれど、そこにあったのは、 少年が思い描いていた再会ではなかった。 菊次郎は正男を傷つけ