【2時間クラシック音楽】「ドレイク提督のワインタイム🍷-Captain Drake's Reading room」-イングランド艦隊の船長の昼下がり
World Fantasia昼の書斎には、低い波音がかすかに届いていた。 フランシス・ドレイクは分厚い机の前に座り、ワイングラスを指先でゆっくりと回す。壁には世界周航の折に用いた海図が掛けられ、朱で引かれた航路が、彼の歩んだ年月を静かに語っていた。 壁際の棚には、女王から賜った書簡と、私掠許可状の写しが並んでいる。それらは彼を英雄にも、略奪者にもした証だ。 「剣は、振るう前より、置いた後のほうが重い」 独りごちるように言い、ドレイクはグラスを傾けた。 机の隅には、小さな地球儀がある。商人から贈られたものだ。彼は指先でそれを回し、航海した海域が視界を横切るのを眺めた。 「世界は、広いままではいてくれんな」