婚約当日、婚約者は幼なじみと海外へ行った。三年後に戻った彼と花屋で再会した私は、「夫が待っています」と告げた
女の人生リスタート婚約披露の日。 三百人の招待客の前で、婚約者・桐生蒼真は私の手を離した。 「凛が倒れた。俺が行かないと」 彼が向かったのは、幼なじみの白石凛のもと。 そして三日後、彼は言った。 「三年だけ、海外で凛のそばにいる。帰ってきたら、必ず君を迎えに行く」 私は頷いた。 でも、待つとは言わなかった。 それから三年。 私は自由が丘に小さな花屋を開いた。 店名は、ひとめぼれ。 新しい人生に、もう一度惚れ直すための場所。 そして私は、藤堂遥人と結婚した。 彼は私を急かさなかった。 忘れろとも、泣くなとも言わなかった。 ただ、私が立ち上がるまで隣にいてくれた。 そんなある日、店の