同窓会で、夫の初恋が私に離婚をそそのかした。夫は黙って海老をむき、私は杯を掲げた――「離婚に同意します。だって彼はあなたのために、結婚五年、今も私と別々に寝ているから」
スカッと恋愛物語同窓会の夜。 夫の初恋・白石沙耶香は、赤ワインを揺らしながら私に笑った。 「もう離婚しちゃいなよ、澪。本当に。見ていてつらいもの」 その瞬間、個室中の視線が私に集まった。 憐れみ。 好奇心。 そして、誰かの不幸を待つような期待。 隣に座る夫・佐伯悠真は、何も言わなかった。 ただ黙って、海老の殻をむいていた。 結婚して五年。 彼は私を妻として見なかった。 主寝室には戻らず、書斎のソファで眠り続けた。 私が話し合おうとしても、彼は「今はやめてくれ」と逃げた。 それでも私は、朝粥を作り、義母の入院に付き添い、彼の仕事を支えた。 でも彼の心にいたのは、ずっと白石沙耶香だった